毎日社説 社説:パキスタン ムシャラフ後の安定に協力を - 毎日jp(毎日新聞)

 これはかなりよく書けている。毎日新聞は外信系のクオリティは高い。

 これらの政党が大統領弾劾への多数派工作を展開すれば国政混乱は避けられない。そう考えた米国が、陰で大統領辞任を促した可能性も捨てきれまい。

 たぶん、そうだろう。そのあたりにある種の安心感のようなものがあるのだが、問題はむしろ軍政と米国の関係になる。つまりそこに一定の流れがあれば、これは米国外交の一つの水準と見るべきなのだろう。ただ、この読みは微妙。

 アフガンでは北大西洋条約機構NATO)主体の部隊がイスラム武装勢力との苦しい戦いを続けている。パキスタン政府にとって対米協調は大切だが、あまり米国に傾斜すると国内のイスラム勢力が反政府運動を強める傾向がある。
 このジレンマは続くだろうし、対テロ戦争との関連でパキスタンを眺めること自体が、この国を不安定にしているとの見方もある。国際社会はパキスタンの模索を尊重しつつ、安定した後継体制へ軟着陸できるよう協力すべきである。

 現状ここまでしか言えない。この結語を朝日と読売と比べてみると毎日の見識がはっきりする。