ついでに

 もしかすると自分もなんかの手違い的な人生だったら五世の研究してたかもしれないというか、まあ、過ぎたことなんだけど。あのころ、Prologとかでリダクトというか、モンタギュー文法みたいなもののインプルメントが試みられていて、話を端折ると、Modal Logicsというか、その真偽値における確信性や時間みたいな研究があって、ある研究会だったけど、あるモデルの発表があって、たまたま自分も考えていたので、質問したのは、「で、竜、ドラゴンは?」ということ。端折ると、ドラゴンのようなfancyな世界によるpossible worldというかそういうセットの世界観的知識における真偽というのは、実際の現実というかrealとは原理上区別できないのだから、だから、世界のコーパスが問題になるんじゃないか、というあたりだった。
 ということで、現在のGoogleはその意味で世界の言葉のコーパスから世界の意味を収集しているのだから、今こそ人工知能Googleにプラグして可能になりそうなものだが、先日英文で読んだのだけど、Googleはそうした世界の意味を説き明かす研究をしないと言っているふうだ。なにか高次な倫理の問題があるのか、Googleの収益の問題に関係しているのか、後者っぽい感じはするというか、どこかで「良心」的な手作業が入りそうだ。
 ただ、科学というのは、いわゆるネットで騒がれている科学なんかと違って、計量可能性があれば進んでしまうものなので、いつかは「知性」は目覚めるのだろう。ただ、自分の人生でそれを見ることはないだろうけど。