朝日社説 ジンバブエ―この横暴は放置できぬ : asahi.com(朝日新聞社):社説

 政治の腐敗と独裁政権は、アフリカの一つの断面だ。旧宗主国の欧州諸国が資源などの利権を狙って、長年、指導者の圧制や腐敗を見逃してきたことも否定できない。日本を含めた他の国々の無関心もそれを助長した。

 昨今は宗主国より中国様が問題だった。朝日新聞は報道しなかったけど、欧米諸国は中国様にジンバブエに小型武器を輸出するんじゃねーよと圧力を掛けたので中国様も少しすっこんだ。そして日本を含めた無関心は朝日新聞様も筆頭の部類。

 ムガベ政権の横暴を放ってはおけない。国連安保理は近く制裁決議を討議する。サミットでも明確な非難の意思を示してほしい。

 ちょっときつい言い方だけどこれがまたまたアフリカをよく知らない的発言。国連制裁とか先進国の批判がどういう結果をもたらしているからはダルフール危機を通して私はよく学んだ。結論からいうと、イラク問題と同じで、その後の統治まで考えないと意味ないというか、朝日新聞様はブッシュさんと似たような感じ。

 アフリカ諸国には、正面からムガベ氏を批判する動きは少ない。反植民地主義、反白人支配の実績への遠慮があるのだろう。だがいまや、それではアフリカの発展は難しいことを国際社会は説得しなければならない。

 これがそうではない。という「ではない」は「反植民地主義、反白人支配の実績への遠慮」ではないとこと。これもジンバブエの今後にどのくらい介入できるかという問題が大きい。この問題もダルフール危機からよくわかったのだが、チャドに問題が飛び火するとき、かなりのキーポイントは南アにあった。その他、AUの問題でも南アがキーになっていた。つまり南アなどアフリカの政治交渉能力が問われていたのだが、またまた南アと中国様も関係していた。やっかい。
 あと、ようやく最近、自分なりにアフリカの心がわかってきたけど、アフリカというのはそういう正義を振り回すとかなり危険なことになりかねない。その意味では南アの現代史というのは世界史的に大きな意味があった。というか、ジンバブエでも朝日新聞的な正義をマジにやるとかなりの暴動が発生する可能性がありそうだ。
 ということで、アフリカとしてはムガベ政権をバッシングするより、反対政党との連立でとにかく国家の体制を平和に移行してほしいと願っているようだ。なんかそのあたり、よく自分なりにわかるようになった。