それはびっくり

 ⇒asahi.com(朝日新聞社):鎌倉の大仏様「素材は中国銭」 別府大グループが解明 - 文化トピックス - 文化

 「美男におはす」とうたわれた鎌倉の大仏様は、中国からもたらされた銭(銅貨)で造られたらしいことが別府大(大分県別府市)のグループの研究で明らかになった。平安時代末の12世紀半ば、中国銭は貨幣ではなく、銅製品の原料として輸入されるようになったというのだ。

 この時期、多量の銭が輸入されたことがわかっている。まとまった量の銅が手に入る方法はほかに見あたらない。経筒の原料は中国銭の可能性が強まったが、銭には「簡単にはつぶさないだろう」との先入観もあり、飯沼さんらは銭の流通状況をたどった。国産銭の発行が止まってから2世紀以上をへて、日本では12世紀末〜13世紀初めに中国銭の流通が急に本格化する。銭の輸入が始まってから数十年たった後だった。
 「輸入当初、日本で銭は流通していなかった。銭はもともと銅製品の原料として輸入され、余った分がしだいに通貨として使われるようになった」との結論を導いた。
 『経筒が語る中世の世界』(思文閣出版)としてまとめられたこの研究に、黒田明伸東京大教授(中国経済史)は「日本で銭の流通が突然始まる理由が分からなかったが、疑問が解けた」と納得する。

 なるほどね。
 それにしても、そんだけの銅貨を北条がよく集めたもんだな。