読売社説 後期高齢者医療 腰を据え新制度を改善せよ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 年約80万円の基礎年金以下の収入しかなく、困窮している高齢者を救済することは必要だろう。
 しかし、ある程度の所得がある高齢者まで、幅広く保険料を軽減する措置は疑問だ。経済力に応じた負担の仕組みが新制度の柱であり、とにかく保険料を下げろ、というのでは理念をゆがめる。
 これまで市町村単位で大きな格差が生じていた保険料は、都道府県単位でそろえられた。これによって、負担が増えた人もいれば、減った人もいる。その実態をきめ細かく把握せずに、バラマキのような軽減措置を講じれば、新たな不公平感を生み出しかねない。

 とりあえずクリップ。
 余談だが、いわゆるバラマキや弱者保護というのは、奇妙な知的・人的隠蔽されている。そしてそれらは現実にはある種の集団に開かれている。ごく単純な例では、市町村レベルの市民娯楽的施設の利用実態だ。