猫猫先生、卓見

 ⇒どんな顔だか知らないが - 猫を償うに猫をもってせよ

 ジェローム・K・ジェロームの『ボートの三人男』を読みかけたら、いかにも英国人風の、さあおもしろいだろうおかしいだろうと言いたげでしかしちっとも面白くないギャグの連続で嫌になってやめてしまった。フラン・オブライエンもそうだが、英国ユーモアというのは、いくら日本人が西洋化したって面白いものではないし、ああいうのが面白がれるためには、腹の底から英国人か何かになっていなければムリだろう。よく版を重ねているものだ。

 そういうところはあるな。いわゆるユダヤ笑話じゃなくて、現代のユダヤ笑話的なものにもそれはある。

小林よしのりは『わしズム』の天皇制特集で、天皇制は民主主義という危うい制度の抑止力になると言っていたが、これは明らかに小林の間違い。立憲君主制が民主主義と矛盾しないなんてのは当たり前のことで、そうじゃなくて天皇制は人権思想と矛盾するのである。政治学者なのにその程度のことも分からないか、あるいは知らないふりをしているわけで、水谷って人、やはり曲学阿世か、と思いにけり〜。

 「天皇制は人権思想と矛盾」は、現代では、天皇に人権がないということかな。これは単純に疑問に思った。