クローズアップ現代 ランキング依存が止まらない、見たよ

 ⇒ランキング依存が止まらない 〜出版不況の裏側〜 : クローズアップ現代 放送記録

このほど、出版社の倒産件数が15年ぶりの高水準を記録したことが明らかになった。かつて「声に出して読みたい日本語」などのベストセラーを生み出し、じっくりと本を育てることで定評のあった草思社も経営が破たん。背景には、読者の本の選び方が劇的に変化していることがある。「売り上げランキング」をもとに本を選ぶ人が増加。売れる本への一極集中が顕著となり、書店ではランキングに入らない本は即座に返品することが常態化している。短期間で売り上げ実績をあげる必要に迫られた出版社は、出版点数を急激に増やし、本の寿命が短くなる事態を招いている。日本の出版界の根幹を揺るがし始めた読者の変化。その知られざる実態に迫る。
(NO.2592)
 
スタジオゲスト : 仲俣 暁生さん
    (編集者)

 ウソはないといえばないのだけど、実際、本の虫からするとそれは違うなという感じ。でも、仲俣さんの解説がまたまた穏当な線だった。もっと複数ゲストの意見をもとに番組を作るようにするといいのにクロ現代。
 番組では上のように人々がランキングで買う、点数が多くて書棚に置けないみたいな話だったが、中に出てくる富貴堂がいい例だけど、ランキングで管理を強調したけど、実際には巨大店化したということ。以前のように本に詳しい店員がいなくなったみたいに言っていたけど、私は、書店の店員が好きなんでいろいろ聞くのだけど、全然劣化してないよ。書店好きというのはある種天性なんでしょうね。眼鏡で貧乳で本が詳しくて、うーんとかいう感じで考え込んで、ストレートヘアで、サボンの臭いの店員がいると萌えるし。
 で、と。
 実際自分が本を買うのは、ネットの情報と、それと過去の情報・記憶、それと書店。大規模店と感じのいいところ。ランキングは気にしない。っていうか、まったく気にしないわけではないけど、B型なんたらとか気にするわけないじゃない。
 実際には出版界のどうしようもない自転車操業というのがあって、それで潰れていくわけで、中小企業の潰れるプレッシャープラス、出版界の問題というのがある。
 極東ブログもなんとなく、書評ブログっぽくなるなるけど、ランキングとか全然関係ないし、というか、そういう部分で閲覧されるかたに答えられるほうがいいかなと思う。よくアフィリ嫌いがいろいろ言うけど、古書買いを実際的には進めているのは、そう多くないんじゃないの。ま、それはどうでもいいか。
 ちょっと、足しとくと、いわゆるロングテールというのは共時性だけど、古書というのは通時性のロングテールなわけね。
 こういう出版慣例があると良い書き手が細っていくのかなと思うけど、しかたないんじゃないか。というか私にどうこうできる問題じゃないし。いい本が読めたら幸せくらいなものだし。