なんとなく

 「10年は泥のように働け」はひどいもんだなとは思う。別に賛意はない。
 ただ、現実には、「10年は泥のように働け」という世界はあるだろうな。
 70年代までは、中卒・高卒が多かった。中卒なら泥のように働き10年後に嫁をもらうというか、10年が見えることで嫁をもらうみたいなものだったか。いずれにせよ、嫁がけっこう重要な附帯パラメーターだったように思う。
 泥のように働けというのは、なかなか、含蓄があって、つまり泥のなかで働けという含みがある。娑婆な泥だらけだなあというの割り切りが10年かもしれない。
 技術というのは、適正にもよるが、身につく能力だが、「泥」にしか根をもたない微妙なビジネス能力の部分はあるか。