朝日社説 毒ガス兵器―事件で処理を遅らせるな : asahi.com:朝日新聞社説

 これなんだけどまずイデオロギー問題は抜き。また歴史どうたらの原則論を持ち出してもあまり意味がない。

 PCIの犯罪が追及されるのは当然だが、理解できないのは、内閣府がなぜ、こんな企業に日中両国の関係にもかかわる大事な事業を随意契約で丸投げしたのかということだ。

 この問題の内実を知らないのだけど、こうした案件では日本側だけの問題ということはありえないと見るのが常識ではないかな。朝日はそういう常識というか疑念はないのだろうか。

 中国に残っている毒ガス兵器は30万発とも40万発ともいわれる。当初の計画では、昨年春までに処理を終えることになっていた。
 ところが、06年度までに500億円近い事業費を投じたものの、回収できたのは4万発にすぎない。このため、処理の期限は12年にまで延ばされた。

 NHKの報道を信じるなら世界史的にも類例のない事業なので基本デザインすら立っていないらしい。
 いずれにせよ、この問題は中国を交えたディテールが重要になる。というか、朝日も聞屋らしくファクツの取材を積み上げてほしい。