毎日社説 社説:視点 防衛省改革 「文官優位」は用済みですか=論説委員・岸本正人 - 毎日jp(毎日新聞)

 この問題はよくわからない。基本的なところで毎日が勘違いしている印象はある。

 自衛隊の部隊への命令書には防衛相の氏名が記載される。ところが、06年3月(当時は防衛庁)まで、防衛庁長官名以外のもう一つの命令書があった。「防衛庁長官の命により」との記述が添えられたが、記載氏名は幕僚長だった。前者は「甲」命令、後者は「乙」命令と呼ばれた。
 「甲」は防衛庁の内局(背広組)、「乙」は各幕僚監部(制服組)の起案だった。部隊には、文民である長官名の「甲」より「乙」を歓迎する空気が強かった。武官の氏名がなければ「軍令」ではない、との意識からだ。
 二つの命令書に対する姿勢の落差は、背広・制服の対立の根深さと、制服組の「文民統制シビリアンコントロール)」への複雑な視線を映し出している。

 とりあえずクリップだけ。