日経社説 政策の機動性掲げた白川日銀

 白川方明総裁を議長とする政策委員会は、利上げを視野に入れた表現を削り、代わりに「機動的」な金融政策運営という言葉を採用した。日銀による英訳は「フレキシブル」であり、直訳すれば「柔軟」な政策運営となる。いざという際には利下げを排除しないという意味だろう。
 もっとも生鮮食品を除く消費者物価上昇率の見通しは、08年度が1.1%と前回の0.4%から大幅上方修正され、09年度も1.0%となった。現在の政策金利無担保コール翌日物金利)は年0.5%なので、物価上昇率を差し引いた実質金利はマイナスとなり、金融緩和の度合いは大きくなりつつある。金融面から景気の下支えを続けつつ、悪い物価上昇のリスクも念頭に置き、消費者のインフレ心理や企業の価格設定行動などに目配りすべきだろう。

 間違っていないけど、ちょっと腰が引けた感はあるかな。でも重要な点も書かれている。