朝日社説 日銀総裁人事―腑に落ちぬ不同意の理由 : asahi.com:朝日新聞社説

 この件についても毎度ながら小沢の意見をべたに聞くとなるほどなとは思った。単純に言えば制度の問題っぽい。
 ちなみに⇒クローズアップ2008:参院「武藤案」否決へ 総裁空席に現実味

 「バツ、マル、バツだ。ダメな理由はわかりやすいほうがいい」−−。11日午後、党本部での幹部会合で小沢一郎代表はこう語り、正副総裁候補3人のうち、武藤氏と、副総裁候補の伊藤隆敏東大大学院教授の不同意の理由を明確にするよう、念を押した。

 一方、副総裁人事で元日銀理事の白川方明京大大学院教授については同意した。これは総裁、副総裁3人が空席となることを避けるため。衆院で同意が得られれば、総裁職を代行させることが可能だ。

 白川がいいかは別として野党としてそう決めた場合、この日銀総裁人事制度はこういう運用になるのではないか。別の言い方をすればそれほど異常なプロセスではなく、プロセス的な解決は可能ではないか、と。
 ちなみに⇒本石町日記 : マニア向けですが、本日の日銀論文はお勧め
 もひとつPDF⇒量的緩和政策の効果 ―宮尾論文、渡辺論文に対するコメント― 1.はじめに
 
追記
 ⇒FujiSankei Business i. 金融・証券/総裁空席に現実味 武藤氏、低姿勢も通じず 民主、白川総裁代行を視野

 ただ、武藤氏がいくら“低姿勢”に出てても、原則論から反対を貫く民主党には「疑念を払拭するには至らなかった」(仙谷由人政調会長)と、まったく通じなかったのが実情だ。
 しかも、任期切れギリギリになって、「同意困難な無理なボールを投げつけてきた」(関係者)との不信感が、民主党の態度をかたくなにさせている。
 民主党としては12日に参院で人事案を否決し、早々にボールを政府側に投げ返す戦略だ。さらに空席の責任を回避するため、総裁代行を準備しておくという策も打ち出した。金融政策の理論・実務両面に精通する白川氏なら当面の政策運営に支障はないと判断したようだ。

 それで特に当面の問題はなさそうだが。