今日のダンコーガイ

 ⇒404 Blog Not Found:結婚って何だろう - 書評 - 「婚活」時代

 妻と私は、三年の同棲を経て結婚した。そして結婚してから長女の誕生までは2年を経ている。私が頑固不断だった証拠としては充分だろう。この「不断」を「決断」に変えるのがまさに「婚活」なのだが、しかし本書には「不断を決断に変えるにはどうしたらよいか」は書いてあっても、「そもそもなぜ彼/女が頑固不断になったのか」までは書いていない。
 なぜ彼/女たちが頑固不断になったのかまではわからない。しかし私自身の場合はわかっている。
 両親の結婚が、失敗だったからだ。

 ちょっと下種な視点でいかんが、ほぉと思った。
 最近ネットはこの手のカミングアウトが多いかな。

 何をもって結婚の失敗と成功を分けるかは議論の余地があるだろうが、子供の目から見て「うちの両親の間はまずい」と判断される例は、少なく見積もっても1/3、下手すると1/2ぐらいにはなるのではないか。
 そうすれば、オビの「若者の四人に一人は結婚できない」というのは、むしろ少なすぎるとすら私には感じられる。結婚する前から結婚で痛い目を見て来た人は、それくらいの確率でいてもおかしくない。

 このあたり、ネガコメに取られると困るけど、弾さんのほうが私よりオッサン力あるなと思うし。

 そういうあなただからこそ、結婚していないうちから結婚の痛みを知るあなただからこそ、よき妻、よき夫となりうるのだ、ということを。痛みを知るからこそ、伴侶に痛みを与えるようなことは避けるだろうし、仮に離婚に至るようなことがあっても、円滑に離婚できるであろうことを。

 これでずんと背中を押してもらいたくて召喚呪文が流行るのもわからないではないな。

 結婚というのは、幸福というリターンを分かち合うことではない。それなら恋愛で充分だ。結婚とは、不運、不遇、不幸というリスクを分ちあうことなのだ。だからこそ、その旨をわざわざ社会的に登記するのである。

 ま、それは違うんですけど、というのは意見が違うとかではなく、普通に違うんですが(結婚は財産の問題)。

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パックス―新しいパートナーシップの形: Laurence de Percin,ロランス・ド ペルサン,斉藤 笑美子
 ちょっと捕捉すると現在のPACSは同性愛が主流ではないです。
 ついでに。
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パートナーシップ・生活と制度―結婚、事実婚、同性婚 (プロブレムQ&A): 杉浦 郁子,野宮 亜紀,大江 千束
 
追記
 結婚は契約の問題というとき、その契約は国家のとの関係におかれるわけで、PACSなどを考慮しても、やはり、ようするに財産の問題。か、しいて言えば税制の問題。