ブログ・サバト

 ああ、金曜日。
 平安あれ。
 
 余談だが、世の中、わかりやすさというのが求められているように思う。ま、今に限ったことではないけど。そしてそれがいい悪いということでもない。
 ただ、ある種の問題は本質的に難しい。
 そして、そうした問題は、ある種の簡単さにリダクトしてはいけない部分がある。
 およそ、出版なんてものは、人口の5%で維持されると思っている(古典はさらに細く維持される)。統計的にということではないが。昔村上春樹は読者は10万人くらいと想定していた。ノルウェーの森で膨れた。そのことが彼にかなりダメージを与えた。そこを乗り切るかどうかが作家の本質に関わる事態になり、というか、日本を飛び出した。云々。
 ブログもちょっと似たことが言える。
 どう言えるかは少し難しい。これは、本質的な難しさというのではなく、表現しづらい。
 本質的な困難さというか悪魔とでもいうか、そういうものに魅了されている存在というか、ま、比喩を弄するのもなんだが、そういう部分の本性的な力と文章というのは、文章自体がその力との本源的な親和性があり、さらに話を難しくする。
 ま、よくわからんが。
 ブログの難しさの荒野が見えるとき、その先があるということだ。

鹿が食を求め、欲する処に赴くよう、
聡明な人は、自立自由を目指している。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。