毎日社説 社説:次世代通信網 日本の底上げにつなげたい - 毎日jp(毎日新聞)

 うぁびっくりした。なんだこれ。

 通常のインターネットは、プロバイダーと呼ばれるネット接続業者を軸に分散型で管理している。NGNの場合は、集中型で管理を行い、通信会社がその役割を担う。これによってデータの流れの制御が容易になり、安定的で信頼度の高い通信網が構築できる。
 これまでの電話網の持つ安定した音声品質と接続環境を、IPと呼ばれるインターネットの通信方式を使って実現する。大容量の光回線を使用し、デジタル技術による通信速度の保証によって、高精度の動画なども滞ることなく送受信ができるようになる。
 安全性も格段に向上し、ネット犯罪の温床になっているなりすましなどの行為の防止にも役立つ。医療や教育などの分野への応用も期待されている。

 間違いではないし、執筆子がまるで理解してないわけでもないのかもしれないが、これ説明になっているのか。つまり、集中型とIPの関係わかってる?的な。それと、「大容量の光回線」が必ずしもポイントというわけでもない。

 今後の基盤的通信網となることが期待されているNGNは、KDDIソフトバンクテレコムも構想を発表しているが、相互に開かれたシステムでなければならないのは、言うまでもないことだろう。

 ここもなあ。「相互に開かれた」が技術を指すなら、NGNの基礎はITU-Tだからその面では問題なくて、現状ではようするにコストというか大容量対コストの問題。っていうか、どうもこの社説、わかってなさげな。っていうか、ITU-Tを知っている?

 接続料問題に早く決着をつけ、制約も緩和して、NGNの活用を日本の底上げにつなげ、標準化競争でも優位になるようにしてもらいたい。

 で、つまり、「接続料問題」なわけですよ。ほいで、結局誰かが回線料金は払うわけですよ。なので、そういうスジで考えないと。
 いや、べっくらした。毎日新聞からこの球が出てくると思わなかった。