産経社説 【主張】学研地球儀 主権問題はもっと敏感に - MSN産経ニュース

 台湾に関する問題の表記は、日本政府の見解とも異なる。日本政府は1972年の日中共同声明第2項で、台湾を自国の領土とする中華人民共和国の主張を「十分理解し、尊重する」としたが、認めたわけではない。
 同項では続けて、「ポツダム宣言第8項に基づく立場を堅持する」とし、台湾を中華民国に返還するとしたカイロ宣言にも間接的に言及している。しかし台湾の地位に関しては、宣言より上位のサンフランシスコ講和条約に基づくというのが政府の立場だ。
 同条約第2条bには、日本が台湾の領土権を「放棄する」と書かれているが、当時の国際情勢もあって、返還先はあえて記されていない。
 このため政府は平成17年11月、「台湾の領土的位置付けに関して独自の認定を行う立場にない」とする政府見解を改めて閣議決定している。

 これ、日本人は領有権と施政権の差がよくわかってないっぽいのでなんともだが、原理的には沖縄も以前領有権の帰属は不明。でも、小渕さんがサミットを残してくれた件で、歴史的には解決したに等しい。
 関連の余談だが、昔、国際回線でCompuServeを使っているとき、台湾が存在しないことに驚いたことがある。中国の地方だった。そういうこともあるんだなと思った。その後、台湾に行って現地の人話もいろいろ聞いた。ある意味で拡張された日本史ともいえる部分は大きい。