朝日社説 原油100ドル―やはり省エネ・新エネだ : asahi.com:朝日新聞社説

 原油急騰の直接の引き金は、アフリカ産油国での政情悪化だ。原油の需給そのものがいま逼迫(ひっぱく)しているわけではない。だから「原油価格は再び大きく下がる」という専門家もいる。

 これはそうでしょう。なので下がるでしょうと続くかというと。

 ただし長期的にみれば、そう楽観はできないだろう。
 第一に、ロシアに代表されるような資源囲い込みに動く資源ナショナリズムの台頭だ。以前からの産油国にも、90年代に増産を競って20ドルを割る水準まで相場が下落した苦い経験があり、大増産への設備投資に拍車がかかりにくい。
 需要の方は活発だ。中国やインドのような巨大新興国の急成長が今後も続く可能性が強く、エネルギー需要がかつてないほど大きく膨らむのは間違いない。「超原油高」の時代は今後も続くと見ておいたほうがいいだろう。

 長期に高値だとむしろ経済はそれに順応して安定化する、というかエネルギー市場に変化が出る。
 朝日らしく資源ナショナリズムに中国を挙げていない。が、その囲い込みと価格低下の議論はよくわからない。独占とか想定しているのだろうか。
 むしろ問題は新興国の急成長が石油に依存するかは長期的には正しいが目下の価格変動に関しては微妙。というか中国の石油消費は、精製や効率に関連してすでに頭打ちしているのでは。
 しかし中国の当面の問題はこの高値と国内統制の均衡がこのまま続くかということではないか。私は潰れると思う。