ああまたムネオが正論

 ⇒鈴木宗男ランド ブログ by宗援会 宗男日記から

 福田首相との党首会談を経ての昨日の小沢代表の辞意記者会見が、大きな波紋、衝撃を与えている。私から見れば、小沢流のわかりやすい判断だと思う。
 最近言葉に責任を持たない、潔さのない政治家が多い。その中で、小沢さんは自民党幹事長の時も東京都知事選挙の責任をとって辞めた。あの時の状況も辞める必要はなかった。小沢さんには良しにつけ悪しきにつけ、決断の早さがある。今回も、国会の衆・参ねじれという形を考え、また、政策遂行という理念に立って福田首相との会談を行い、それなりに自衛隊国際貢献のあり方等について福田首相から言質を取り付けた。それを党に持ち帰って相談をしたが、一顧だにされず、また、一部マスコミからこの党首会談は小沢さんが持ちかけたという一方的話が出たことを受け、小沢さんも大きな決断をしたのだろう。
 読売新聞1面で赤座弘一政治部長は、小沢党首に対して「自ら真実を語れ」と署名記事を書いている。小沢さんの昨日の記者会見は、真実ではないのだろうか。記者会見を否定するならば、国民は何を信じたら良いのだろうか。
 小沢さんに真実を語れと言う前に、一方の当事者である福田首相に、真実は何かと問いかけてはどうか。福田首相は伊吹幹事長に「この件について自分がコメントしない方がいい」と伝えたそうだが、この対応で良いのだろうか。
 かねてから密室政治と言われてきたが、また更に密室政治になってしまった。福田首相の方こそ党内手続きを踏まず、連立を組んでいる公明党とも何の相談もせず大きなカードを切っているのに、与党内でなぜこの点について「民主主義は手続きであり、その中身が大事ですよ」といった声が出ないのか。