影山解説員はいつもプレーンな解説をする
のでものたりない感があるが今回は問題をかなりすっきり整理している。
これ⇒解説委員室ブログ:NHKブログ | 時論公論 | 時論公論「福田・小沢再会談の波紋」
で、重要なのはここ。大連立構想拒否の背景から今後の見通しについて。
では、なぜ、民主党はそれを拒否したのか。その問題を考える前に、福田総理大臣と小沢代表は、なぜいま党首会談を行って、大連立の話にまで踏み込むことになったのか。その背景を押さえておく必要があると思います。
まず、福田総理大臣の側には、ねじれ国会の中で何事も決まらないことに対する手詰まり感があります。とりわけ新テロ対策法案については成立に向けた道筋が全く見えていません。
参議院で否決されても、衆議院の3分の2の数の力で再可決する道もあるにはあります。しかし、これはそう簡単には使えません。
民主党が反発して、参議院で福田総理大臣の問責決議案を可決すれば、国会が混乱して、解散・総選挙に追い込まれる可能性が高いと見られているからです。
問題は新テロ対策法案に限りません。福田総理大臣は衆参のねじれ現象は6年は続くと見ています。
民主党と一緒にやっていく仕組みを今から作って置かないと、国民生活に関わる重要な問題であっても、与野党が対立する限り、何も決められないという状態が固定化して、政権運営が出来なくなってしまうという危機感がありました。
現状、再可決にゴリっとやる以外の道はない。
なので、「国会が混乱して、解散・総選挙に追い込まれる可能性」をどこまで算定するかがポイント。
私としては現状の国民の空気ではゴリっとするのに是認するだろうと思うというか、安倍ちゃんに肝っ玉があったら爺さんみたいにゴリっとやっただろう。
福田ももう道はないけど、このゴリのしっぺ返しというか中華ナシ付けあたりが懸念ではあったのだろうし、なんかまだ動いていそうな感じはある。
問題は安倍を葬った勢力だが、まあ、国会を解散・総選挙に追いこむまでどんちゃん騒ぎをするだろう。
問題はそこの勝率なわけだ。
小沢はそこで負けるよと踏んだわけで、私もそう思う。そこが読めない勢力も多いのだろうから、私もご勝手にどうぞ的なやけっぱちになりかねない。
で、自民が仮に勝ったとする、でも、問題はまるで解決しない。取りあえず米国のメンツは立つけど、国政のごたごたは6年続くがに変りはない。
まあ、日本、オワタかな。
実際にはごたごたが2年続けば、小泉みたいな渇望が大衆から起きるだろう。目も当てられない。
まあ、そこまで暢気に日本が世界から孤立していられたら、でもそれはハッピーっつうことで。
追記
総選挙で、民主党が勝つというシナリオなら問題ないか。ほぉ、って感じ。
それを信じてつっぱしる人も世の中にはいるんだろうな。