これだけど

 ところでgeenさんってランスロさん?
 ⇒green - 新聞没落
 話はあらかたそーだよねでもあるんだけど。
 日本の戸配新聞は、ちょっと外国の新聞とは別のものだと思う。高級紙と、宅配タブロイドと、広告(誌面の30%以上は広告だし、実はかなりが出版社の広告)なんだが、もう一つ、あれです、実は、市民社会監視の機能がある。
 この市民社会監視が実はかなりキモーイしろもので、あまり議論されていない。(実は先日の闇のなんたら事件も核心はネット犯罪ではなくてこっちにあったのだけどね。)
 で、これは副産物であって、実際の主産物は、地域の広告媒体。つまり折り込みチラシ。これがけっこうバカにならない経営源になっているのだが(なので押紙はこの副作用ですらある)、その構造がどう崩れるか。つまり、地域広告媒体がどう崩れるかで、実は大手紙が潰れる(理論的にはで実際は微妙)。
 いわゆる大手紙というのは、日経はそもそも別だけど、談合なんかと同じ、縄張り調整機能がなくなれば、所詮、他業種のように2極から1極に収束するかなんだが、収束域はローカルな制限があるので、読売が全国制覇とはならない。というあたりで、微妙に地域広告媒体とのバランスがあり、そこが難しい。というか、微妙に生き残る。
 っていうか。
 ブログとか見ていると、新聞を報道メディアだと勘違いしすぎ。基本的には広告メディアですてば。
 とかいって。
 かつてもそうなんだが、これだけグローバル化した世界で外信が弱いのはどうにかならないかと思うが、そのあたり、NHKだと解説員ではもう足りなくて識者の確保に動きだし、あれです、日本の場合、識者というのは薄ら左翼なんだけど、この数年の動きを見ている薄ら左翼的な言及(べたなブッシュ叩き)とかは一見成り立ちそうだけど、全体の複雑性が見えない、そのあたりNHKもあれれ?これは違うんではないかということで、いろいろよさげな識者の発掘にかかっているので、意外に質は改善している。が、NHKもみなさまのNHKなんで左翼ぼやきエンタも必要という部分はある。まあ、左翼なんかどうでもいいのだけど、知識があってリアリストというのと情報の結合が難しいし、たぶん、新聞社とかではそうした小回りがきかないと思う。
 ま、一般論にずれるけど。
 だいたい、世の中、頭のいい人は一定割合いて、それは社会の経済機能で相応に配分されるから、からですね、朝日新聞とかNHKにバーカはいないんですよ。なのになぜバーカみたいなものが表出されるかは微妙な問題。内部機構とか、頭のよい人の限定性か。で、後者も大きいかなという感じはする。
 あと、私がいうと失笑ものだけど、世の中のニュースというのは、外信についていえば、毎週ニューズウィークを読んでいるだけで足りるものですよ。
 国内ニュースについては、かなりインサイダー化していて、わからない。だから、週刊現代フカシとかに飛びついちゃうブロガーさんとかもいるけど、なんだかなあ。ブロガーは基本的に一時情報をゲットできないのだから、そこでフカシに踊るんじゃなくて、全体のむしろ学問的な枠組み、それと過去の読み直しをすればいいんじゃないかと思う。
 とか、なんか書いていて偉そうになったので、これはお終い。
 ついだけど。
 毎日新聞が本気なら、ブロガー様席を作るんじゃなくて、天漢さんと対談すべきですよ。それをしたら、本気ですよ。長期スパンで見ていくと、ブロガーを舐めていたツケが来る可能性はあると思うというか、まあ、そういうふうに尻を拭かせるように、ブロガーはがんばりたいものであります。