食は文化でもあるのだけど

 散人先生⇒ワーキング・プアーの方がよほど「食上手」(魚柄仁之助さん)

世の男性諸君。魚柄仁之助さんが言うように、人間がまっとうな食事をするには一人あたり月9000円で十分であり、それ以上は「無駄遣い」に過ぎないと言うことを、もう一度再確認しよう。それこそ「地球環境」のためだ。

 現在だと9000円は無理になってきたけどそういうことではなくて、人間がまっとうな食事をするのにそれほど費用は掛からないというのは、それはそう。
 で。
 散人先生も魚柄仁之助さんのことご存じだと思うのだけど。
 ⇒魚柄仁之助 - Wikipedia

福岡県北九州市生まれ。実家は大正7年創業の仕出し専門の古典料理屋。

 それこそすごい料理人の家系なんですよ。

彼が披露する台所術は一見奇抜であるが、幼いころから間近に見てきたであろうプロの(裏の)ノウハウに裏打ちされた、合理的なものである。お店の料理は「お金を取る」ことが第一の目的なので、だれでも一口食べて美味しいと思う濃い味付けにしがちであり、家族の健康を第一に考えるべきである家庭料理の手本にはならないと指摘している。

 一面においてはそうなんだけど。
 立松和平も言っているけど、本当は、魚柄仁之助さんに見事な料理を作ってもらいたいものなんですよ。文化的にもったいない。
 そういう側面はこれによく出ている。というか、この本のほうが魚柄の本領がある。
 これ⇒「 魚柄仁之助のもてなし楽膳―手間かけない、金かけない、ゴミ出さない、楽膳の極意 (マキノ出版ムック): 本: 魚柄 仁之助」
 料理好きの人なら読まない手はないくらいのすごい本ですよ。