五木寛之訳歎異抄にドン引いたけど

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私訳 歎異抄: 五木寛之
 ま、どうでもいいか。
 これはすごく親鸞と違う感があったし、どうも、かなり違う感もあったが、ま、どうでもいいか。
 自分もなんというか、青年期に歎異抄で命拾いしたクチだし、今でもこころの底に残るものはいろいろある。
 2つあるか。1つは、この世は地獄だということ。もう1つはすでに読める人には読める書いたし、再録すると物騒なので控えておこう。
 基本的に歎異抄唯円の思想なんだろうと今では思う。
 それと、吉本の親鸞とも、だいぶ自分では距離ができた。
 ある意味で、親鸞という人は、悪い意味で自分なんかに似ているごまくささがある。
 そのせいか、私は、親鸞はあまり好きではなくなった。