ワロタ

 ⇒中年男の作り方――フィナンシャル・タイムズ(1)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース

中年男はつまらない退屈な生き物だ。あるいは中年男はどうしようもない悪者だ。中年男はさっさと早死にしようとしているか、むやみに若さにしがみつこうとしている。恋する中年男など、バカバカしさの極みだ。スポーツカーに乗りたがるのは、自分の存在について自信がないから。

 まあ、そうだね。
 でも。

ガタのきたレコードプレーヤーで、自分が若い頃のヒット曲をかけ続けるのは、切ないノスタルジア。買ったばかりのiPodでヒップホップ・ラッパー50 Centを聴くのは、50セント足りないからか、実年齢にふさわしい中身がないから。

 それはしないな、私。
 で⇒中年男の作り方――フィナンシャル・タイムズ(2)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース

フェースブックSNS)をやるべき?
いいえ。ジーンズが私たちのものだというなら、ネットを使った仲間作りは彼らのものだ。ルールの基本理念というのがあって、それはつまり、どの世代もそれぞれに自分たちのものだと言える何かが必要なのだ。若いときに、上の世代のスタイルを真似るのは構わない。そんなのはしょっちゅうあることだ。しかし上の世代のスタイルに口出しするのは許されない。中年の人間として、あなたは自分の跡を継ぐだろう人々の特性やライフスタイルがどういうものか知っておく必要があるが、彼らの流行の中でも特に目立つ流行に安易に乗っかってはならない。

 それはそうだね。

パーティーで踊ってもいい?
ダメ。ミック・ジャガーのことは忘れて。ミックはミックひとりしかいない。はやりの音楽に合わせて踊るのは、西欧の若者の求愛行動なので、若者にまかせておけばいい。「ただ音に合わせて体を動かす」のは、バースデーパーティの子どもたちがやることだ。

 それもそうだな。

あー、スポーツね…。運動したほうがいい?
もちろん。考えるまでもなく(文字通り)。歯を磨くくらい自然で当たり前なこととして、運動すべきです。健康のためにもなるし、観念的には、現実世界での作業を、脳内世界での作業と一致させるというプロセスでもある。相手のいるスポーツもいい。ただし「運動している」と言うからには、それなりの基準がある。つまり「自分は○○のスポーツをしている」と言うからには、その「○○」の最高水準の形に多少なりとも似通った形で、参加していなくてはならない。

 なるほどね。

たまには酔っ払ってもいい?
もちろん。ただし、愛する人と一緒のとき限定。仲間と一緒にはダメ。同僚と一緒にもダメ。自分ひとりで酔っ払うのもダメだ。何事もホドホドにするという、そのホドホドさ加減も、ホドホドにしておくのがいい。

 良回答。でも、私の人生にはお酒は2杯まで。

音楽の最新トレンドを追いかけるべき?
これは難問だ。「音楽について言えば、君たちは最高の時代を逃してしまったんだよ。これは本当にどうしようもないことだね」と、そういう残酷な真実を伝えてしまうと、若い人たちは本当に傷ついて腹を立ててしまう。自分の時代の音楽は何か。音楽を通じて、自分の時代を語るにしても、それがデュランデュランだったり、オアシスだったり、アークティック・モンキーズだったりするのは、相当につらいことのはずだ。だからといって私たちは、あまり自分の幸運を鼻にかけない方がいい。

 最悪。

自分の娘と同じぐらいの歳の女性と関係をもっていい?
えーと、いいえ。この話題に答えるつもりはない。恋の天使をしばるルールはないのだから。そんなこともまだ分かってないのだとしたら、あなたには「中年男」を名乗る資格はありません。

 あはは。ま、そりゃそうだけどね。まあ、このあたり痛い問題だよな。

自分の給料・年金の心配をすべき?
(略)
自分に与えられた「今」をみすみす逃してはならない。たまにはその場の勢いで思い切りぜいたくをしてみたり、思い切り他人のためになることをしてみるといい。世界的に有名なレストランで食事したり。1カ月間たっぷりかけて、チャリティーのためにボランティアしたり。「あのときは!」と言える一生の思い出となる経験を、あなたはまだ求めているからだ。モノから得られる満足感はそんなに長続きしないということくらい、あなたはもう分かっている。だから自分の生活をそれなりに切り替えていくべきだ。自宅にいても楽しくすごせるように。死ぬまでにしておきたいステキなことは1001もある。「死ぬまでにしておきたい1001個のステキなこと」という本を買うのは、数に入っていない。想像力を働かせて。

 それが老いということもあるのだけどね、まあ、そうかな。「モノから得られる満足感はそんなに長続きしない」だしな。
 ところで、「死ぬまでにしておきたい1001個のステキなこと」はこれの洒落かな。

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感動する科学体験100 ~世界の不思議を楽しもう~ (知りたい!サイエンス 17): NewScientist,樋口 健夫,樋口 容視子
追記
 参考⇒finalventの日記コメント欄