毎日社説 参院選 農業政策 競争力か農家への所得補償か

 当然、自民党政権が延々と続けてきた「バラマキ農政」への逆行ではないか、という批判が予想される。これに対して民主党は「総額は1兆円、公共事業の削減などで財源を生み出す」などと反論している。
 また、所得補償でなぜ、食料自給率100%が実現するのかという疑問に対しては、「国民1人当たり1日2000キロカロリーが自給できれば、自給率100%とみなせる」と、自給率の測り方を変えることで対応しているが、どれだけの理解を得られるだろうか。

 毎日が意外といいところを突いている。ただ、バラマキでいいのだとまでは徹することができないが、現実問題としてバラマキする以外はない。この問題はどうしてこうも理解されないのか。WHOを進めるためにもFTAでもそうだが、現状の農家がこれに関わるようにしてはだめなのでそのアイソレート費用でもある。
 その意味では民主党の路線でよいのだが、ここでカロリーベース受給率なんてこと持ち出すからなあ。まあ、このあたり民主党でいっぺん日本人がショックを受けるといいかも、とか、先日知人に言ったら、おめー村山内閣で懲りないのとか言われた。いやもっと地獄を見たほうがいいかもとは言いづらい。(実際に地獄に直面するのは弱い庶民だろうし。)