ナイス・ツッコミというかなんというか

 弾さん、ナイス。
 ⇒404 Blog Not Found:無限は君が思っているほど大きいとは限らない

茂木は可能無限を以下のように定義している。

フューチャリスト宣言 p.156


最近のマイブームに、「可能無限」という概念があります。もともと数学用語で、自然数を1、2、3...と数えて行ったときに、どんな大きな数(n)を考えてみても、さらに大きな数(n+1)を、可能性としてどこまでも提示できるということ。可能無限は、「もう一つ増やす余地がある」という意味での「空白」によって常に支えられている。
「茂木センセ、それ、『可算無限(countable infinity)』のtypoでっか?」で片付かない問題が、ここには潜んでいる。なぜなら「あなたたちには無限の可能性があります」と大人が言う時には「無限の可能性があるのですから、あなたが望む未来もその中に含まれています」ということを行間で主張しているからだ。要はそれが本当かどうか、ということだ。

 ま、話はずれるんだけど。
 Countable infinityというのは、あれです、アレフ0。
 で、無限という点では、アレフ1、とかもある。つまり、濃度(Cardinal)ね。
 吉本隆明も遠山啓にこのあたりを教わって感心したとか言っていたが、カントールのこのあたりの基礎というのは、高校生くらいできちんと学んでおくと世界観は変わるというか、茂木先生みたいな発想はしなくなるとか、以下略。
 元の梅田さんの話についてはあえて触れない。
 
追記
 ああ、コーエンは今年死んでいたのかぁ⇒ポール・コーエン - Wikipedia
 可能無限については⇒数学屋のメガネ:実無限と可能無限