朝日社説 社保庁の賞与―民間なら返納では済まぬ

 おや、民主党のOB気分の朝日新聞自治労を叩くかも知れないネタに出たのは……と思って読み進むと案の定、北朝鮮関連と同じレトリックで、平身低頭してしかし擁護は強調するという話のようだ。

 なぜこんな過ちが生じたのか。政府は管理責任や労使関係にメスを入れて解明したうえで、どんな組織がいいのか、あるべき姿を検討するべきだ。
 それなのに政府・与党は、社保庁を六つに分割する改革法案について、28日にも参院の委員会で採決を強行する方向だ。順序が逆ではないか。
 「戦後レジームからの脱却」と叫び、やみくもに法案の成立を強行すれば、国民の年金不信はさらに高まる。参院選で手痛いしっぺ返しを受けるに違いない。

 分割は別の流れというか過去の不祥事などの対応としても出てきたものなので論理はおかしい。ただし、今回の採決がよいかどうかは朝日新聞のいうように異論はあるだろう。が、これもすでに覆せない流れのなかで言ってみても仮想の正義みたいなものにしかならない。社説としては、不祥事云々は廃止、なぜ強行採決がいけないのか、そのために今日どうすべきかだけを述べるべきだった。