ぬるぬる

 ⇒中岡望の目からウロコのアメリカ ≫ 中国は本当に世界にとって”脅威”か:中国の世界戦略を分析する

中国は経済援助などを使った“ソフト・パワー”も発揮しつつある。中国のアフリカ外交、中南米外交は、その典型的なものである。資源外交の一貫として産油国との関係を積極的に強化しているのが目立つ。最近、アフリカに対する30億ドルの経済援助計画を発表している。アフリカではスーダンの油田開発に対する利権を獲得するなど、存在感を際立たせている。現在、中国はアフリカで900件を上回る開発プロジェクトに参加するなど、静かに影響力の拡大を進めている。
 
こうした中国の積極外交は、西欧離れを指向しているアフリカ諸国では比較的歓迎されている。しかし、同時に南アフリカのタホ・ムベキ大統領が「中国は白人支配のもとで行なわれたのと同じようなアフリカの“植民地的関係”と類似した関係を構築するというリスクを犯している」と指摘しているように、中国の“新植民地主義”に対する警戒感も高まってきている。

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