日経 春秋(4/15)

早とちりは禁物だ。数学や理科は相変わらず芳しくないし、記述式や応用力を試す問題の成績はガクンと落ちる。

 そういえば昨日、「数学は普通社会人としては必要ない」というのを書いたらそこだけカチンと来たが方も少なかった模様。いわく、数学で培った論理力とか合理的なものの考えかたとか……。
 数学というのですね、なんというか、初等数学は実務的な理系の技術に結びつくけど、そのレベルは技術の補助であって、学問とは違うのですよ。逆に技術を学べば自然に身に付くものですよ。とかいうとまた不要な誤解を招くし、当の問題は高校の数学つまり初等数学なわけで、だったらええじゃんはそうなんだけど。
 数学っていうのは、放言でいうと、ヒッジョーによからぬ学問ですよ。
 たとえば⇒ボヤイ・ヤーノシュ - Wikipedia

幼いころから数学に異常な才能を示し、13・4歳のころには父親の代わりに講義を行い、好評を博したという。オーストリアの工兵学校に進み、数学をさらに究めた。父の知らぬ間に平行線の問題に取り組み、いくつかの結果を出し始めた。父親に知らせたところ、父がしたのと同じ失敗をしたこともあった。ボヤイの父はあの数学の王ガウスの同窓生であり、父親自身も平行線問題を研究していたが、自分の自信作をガウスに見せて間違いを指摘され、それ以後この問題から遠ざかってしまった。子供のヤーノシュがこの問題に取り組んでいるのを知って父はやめさせようとしたのであるがそれでひるむ子供ではなかった。

 ボヤイ・ファルカシュじゃないけど、数学を知っている父親だったら、子供が数学やってるなんて知ったら、ぼやいちゃいますよ。
 ちょっと記憶によるのだけど、米国で数学を志向している学生の自殺の様相を知って、うひゃと思ったことがありますよ。こんな学問、桑原桑原。っていうくらい魔の学問です。ラムダ演算もモンタギュー文法も知らなくなって、かなりどんな馬鹿でもUGはかなり完璧。