魂の粒焼き

 ⇒僕は本当はプログラマになりたかったんだ - 好むと好まざるとにかかわらず - 楽天ブログ(Blog)

 それから15年。僕はやっぱりプログラマになる夢を捨て切れなかった。今度は必死になって勉強した。ようやく、小さなものであれば作れるようになった。
 Myブログ軍師とか猫ダーツとかそういうネタ系のものだ。

 本当に成りたいものがあるというのはすごいこと。
 でも、たいていは、本当に成りたいものというのの虚偽を感じつつ、正直に地味に人間は衰退していく。
 この問題、問題?というのも変だが、本当に好きだった人と一緒になりたいのような無意識のフレームワークがある。
 人は「本当」の世界や自分を生きることができないのは、そう仕組まれているから、とも言えるかもしれないし、逆にそれを薄めつつ生きることが生きることなのだと再定義することもできるかもしれない。
 いずれにせよ、簡単には解決しない問題。
 好きなことをそれなりにやっていても、奇妙な蹉跌感は来る。
 30代から40代にこれは悩む。
 これをどうやら50代くらいになると、死というものが別の陰影をもって忍び寄るようだ。人生というのはそういうものか。天命とはそういう暗いものか。
 夢を成し遂げるには、逆説なのだが、早世がよい。あるいは、早世によって問題は否定的に解決される。どこにも答えなんかないじゃないかと叫んで虚無に一人ひとり、消えていく、というか、友情を感じた人がそっと消えていくのを、うっすら裏切るように無関心になって自分が生きていく。