読売社説 [少子化対策]「財源とセットで戦略を打ち出せ」

 どうでもいい社説なのだが。

 社会科学では、人間の行動を数値化したり、即物的なモデルで分析することも有効である。柳沢厚労相の発言に対する行き過ぎた批判は、いたずらに委縮を招き、少子化問題に関する冷静で科学的な議論をも阻害しかねない。

 「少子化問題に関する冷静で科学的な議論」というのがありえないとは思わない。ただ、少子化問題というのは結局は、国家論、というか日本という民族国家の存続を国民がどう考えるかという前提がある。
 だが、その前提というのは、原則的に市民に問われるものではない。
 といった、本質的な矛盾があるのだろう。
 もうちょっというと、少子化どうこうは市民レベルの問題ではない。問題になるとすれば育児がどうたらということになる。そしてそれが結果的に少子化解消になるかどうかは、別の次元の問題だろう。
 というわけで、先日の馬鹿騒ぎ(まだやっているのか?)は、靖国問題と同じただのロジカルエラーだったかな。
 参考⇒finalventの日記 - 毎日社説 首相の靖国参拝 世論も反対が増えている
 っていうか、みなさん、国家問題が好き過ぎ。