毎日社説 横浜事件 裁判所も歴史を清算すべきだ

 この問題がこうしたイデオロギー的な枠組みで議論できるのかよくわからない。

 実は最高裁をはじめとする司法府は、いわゆる“みそぎ”を済ませていない。多くの政治家や官僚らが公職を追放された際も、ほとんどの裁判官が戦前、戦中の地位にとどまった。しかも、戦後も諸事情があったとはいえ、自白を偏重した誤判を繰り返したり、少なからぬ過ちを犯している。

 今の時点からはそう言える。だが、こうした問題はかなりその時代に即し、時代の全体像が見えてから問えるのでないか。というか、松川事件とかもきちんと法理として位置づけられたのかよくわからない。判例とかは整理されているのだろうけど。
 あと、ちょこっというと憲法学が変だなとは思う。ま、それとこれとは話が違うが。