ネットと誤解

 ああ、これは誤解されているなというとき、それに釈明してもたいていは無駄だ。どうしてそんな思いこみをするんだろうという人に、釈明すること自体が次の誤解を招く。
 特に匿名メディアの場合、誤解が解けるということはない。まあ、匿名メディアというのは定義がめんどくさい。いわゆる匿名というわけではない。捨てハンというだけではない。
 こういうとそれ自体誤解になるのだろうが、あまり人から関心が持たれてない人に何か言うことは無駄だと思う(あと党派性のグループ)。ところがブログというのはそういう人をなにかクローズアップしてしまうところがある。普通の社会でそれを言ったらただの気違い扱いだよいうのが、素で出てくる。そして、そういうのが素で出てくるとそれに誘発される人が出てくる。現状こうした事象には対処しようがない。
 ブログについて言えば、ブログをよく移転する人やハンドルを変更する人は、たとえある一定以上の関心を持っている人であっても、関わらないのが無難だと思う。あと、率直に言ってコメンテーターはやはりブログの地平には存在しないと思う。一言居士不要というのがこのメディアだ。もちろん、一言居士がすべての局面で不要というわけではない。
 まあ、以上のように考えると、ネガティブだが、逆に、ずっとブログのシーンにいる人はそれだけで信頼の大きな得点のように思う。ここんとこだけまとめると、ある程度のPVが取れて、ブログやハンドルを変えない、というのは、ブログにおける対話の前提だろう。
 そうした前提性みたいのがもうちょっと広がるといいと思うし、そうした時、いわゆる匿名メディアというのは逆に弱くなっていくのだろう。
 自分について言えば、ブログも移転しないしハンドルも変えない。あとはPVの減少で消えていくかなというころか。
 ちょっと話が違うが。
 アフィリエイトがもう少し上がると、ビジネスレベルのインセンティブが動く。そのあたりのマスの基本構造のシフトを見てみたいなとは思う。
 ついでに。
 アルファーブロガーというのが見えなくなったとも言われるが、アルファーブロガーというのは基本的にこうした持続を意味しているのだから、この一年のスパンでは見えないし、過去のそうした人も今継続しているかが問われるのだろう。