読売社説 [必修逃れ救済]「“騒動”で見えた高校教育の課題」

 今回の騒動は一体何だったのか。その検証作業が必要だ。
 必修逃れは5年ほど前にも広島、兵庫などの高校で発覚した。文科省は各教委の担当者を集めた会議で口頭指導するだけで、全国調査などは行わなかった。
 必修逃れは、多くの高校で「公然の秘密」として次年度に引き継がれ、教委には虚偽の履修届が提出されて来た。
 その教委も「知らなかった」では済まされまい。必修逃れの高校の校長が後に教育長になったところもある。

 私も過去を調べてみたら、こういうことはあった。なぜ今回だけこんな問題になったのだろうか。というか、公然の秘密という合意がなぜ今回だけ崩れたのだろうか。