毎日社説 郵政民営化 人ごとの対応では済まない

 問題はまあこの一点だけだろう。

 第二は、政府部内に引き続き、ゆうちょ銀行、かんぽ生命を国債の受け皿として使いたいという思惑があることだ。ゆうちょ銀行はいったん、株式を完全処分した後、再度、持ち株会社が一定割合保有する見通しだ。政府の影響は先々も残ると見られる。それが資金運用にまで及んだのでは、民間金融機関として自殺行為だ。

 つまり、「持ち株会社が一定割合保有する見通し」で、国=政治家の影響が「資金運用にまで及」ぶということ。
 あまり言うとまだ小作人大漁旗になりそうでいやなんだが、ある勢力は、国がこの資金運用を牛耳りたいとしているのだろう。つまり、オレたちのカネだから米国に勝手に投資するんじゃない、くれぐれも民間のカネじゃない、と脅しているわけだ。
 でも、このカネは国民のカネなのである。国民が少しずつマネーを理解して銀行を使えるようになれば、この、国家主義的な勢力はお陀仏になるはずなので、そこは国民が問われている。
 っていうか、日本、繁栄しすぎ。これだけ、平和と繁栄を得たら、それに見合う、犠牲と喜捨が伴う。そこはバランスして適正サイズの国に慎むべき。
 ただ、歴史はそうさせないのだろう。米国と日本は今の一対二から一対四にまでなる。日本とは大きなハワーイだ。アローハ。そして、中国様が泣くときまた……嗚呼。