日経春秋 春秋(8/19)

 指摘としては面白い。

中州の悲劇の背景には、日本の河川が持つ宿命的な危うい構造が潜んでいる。それを示すのが河状係数だ。利根川=850、筑後川=304、最上川=304、セーヌ川=34、ナイル川=30、ライン川=15、テムズ川=8。日本では名だたる大河でも、外国の川に比べると、数十倍から100倍も数字が大きい。

 これを「それが時折みせる激しく危険な変身への畏(おそ)れを忘れてはなるまい。」とするのはコラムとしてはしかたがないだろう。