朝日社説 英テロ未遂 危ないところだった

 この事件については発生は知っていたがまだ詳細を見ていないのでなんとも。
 ただ、以下はよいと思う。

 イスラム原理主義の影響が強い同国では、アルカイダへの支持も根強い。容疑者は航空券購入のための資金をパキスタンから得たようだ。国境を越えたテロリストの闇のネットワークがあったと考えざるをえない。

 国内報道は少ないが、現在のアフガン問題の混迷もパキスタンの問題がある。
 以下は朝日流の締めというかクリシェだが論理的に噛み合っていない。

 気になるのは、ブッシュ大統領が「イスラム教のファシストと戦争状態にあることを思い起こさせた」と敵意をみなぎらせたことだ。怒りは分かるが、いま必要なのはイスラム世界に広がる米国への敵意や不満をどう沈静化するかの方策ではないのか。

 ここで米国が怒らないわけもない。というか、その怒りが問題を悪化するとは言い難いというか論理的な結びつきはない。
 むしろ朝日(ブッシュも)を含めての問題だが、「イスラム世界」というくくりが問題ではないか。現在世界におけるサウジやエジプト、トルコの微妙な立ち位置を考慮しているだろうか。