ドルトムントの奇跡、日本がブラジルに勝った。2006年06月23日06時09分

 奇跡は起きた。日本代表とブラジルの決戦の地、ドルトムントは22日、奇跡の日本勝利を祝って街角に両国サポーターが集合、にぎやかな“勝利祝杯”が始まった。ジーコ・ジャパンは、ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント進出の夢を、この一戦で実現した。
 中心街の歩行者天国にはカナリア色の軍団とサムライブルーのサポーターがどっと繰り出した。擦れ違うたび「ジャパン」「ジャパン」と声をあげた。口笛を鳴らしたり、記念撮影をしたり、陽気に盛り上がった。
 首相官邸でサッカーを観戦していた日本国の首相小泉純一郎さん(64)は「今日は涼しいので選手が動き回れた。ジーコ監督の母国に、良いところを見せつけることができた。感動した」とメッセージを送った。国会議員の小沢一郎さん(63)はクロアチア戦の声援でつぶれた声が回復したばかりだが「勝たなければこれで終わりだった。ブラジルのサポーターに負けないよう大きな声で応援した。祈りが通じた」と意気込んだ。
 若いブラジル人男性は「日本はブラジルに勝っておめでとう」とニヤリ。本当にそう思っているのかと聞くと「これから決勝戦で良いゲームをしよう」と明るかった。