産経社説 C型肝炎訴訟 薬害なくす教訓にしたい

 悪くない社説だ。

 なぜ、薬害はなくならないのか。
 兆候があっても、行政は被害を小さくみて、たいしたことはないと判断する。責任を問われたくないからだろう。これに縦割り行政が拍車をかけ、製薬会社も健康や命を預かっている責任を忘れ、目先の利益に走る。研究者も自らの権威を保ちたいがために責任逃れをする。

 それはメディアの問題もある。

 厚生労働省の薬事行政は、薬害エイズの反省から安全対策と開発振興とを切り離した。現在、開発振興と副作用被害の救済は、それぞれ別の独立行政法人に移行させている。国はこうした対応策を効果的に機能させ、薬害をなくす教訓にしたい。

 この部分の指摘は重要。
 そもそも血液製剤に大きな問題があるのだが……。