読売社説 [イラク本格政府]「やはり治安改善が最優先課題」

 とりわけ、シーア、スンニ両派間の抗争の中で、懸念される事態が報告されている。内務省所属の治安部隊に組み入れられた民兵組織が特定宗派を襲撃している、というのだ。宗派間に疑心暗鬼が生まれるのも当たり前だ。治安閣僚の人選もすんなりとは進むまい。
 民兵組織は、各派の権力基盤となっている。マリキ首相が、組織解体を公約に掲げているのも、当然だろう。その実現を目指し、約25万人が訓練済みだとされる自前の治安部隊の育成、強化と共に、治安対策の柱とすべきである。

 クルドも問題だけどね。