男には女のことはわからない

 たとえば⇒セックスなんてくそくらえ - 女のことはわからない

 女を抱かなければ女のことはわからない、という意見がある。 
 この発想の前提にあるのは、自分の体で体験し、自分の目で見たものは正しい、という見解である。

 つうか、抱けた女はその男の属性に限定される。
 つうか、抱いたときに見せる女の現象は男のフィルタに限定される。
 栗本慎一郎博士曰く、女は個別のトランザクションである。
 その女がその場のルールである。
 ジェネラルなルールがあるかもと思う男はすべて馬鹿である。
 つうか、男にとって最初の女である母というのが、ブラックボックスのように謎である。
 仏陀は言った。
 ……毒矢にあって苦しむものがこう叫んだ、この矢はどこから飛んできたのか、誰が飛ばしたものか。
 愚か者である。ただ毒矢を抜け。