読売社説 [志賀原発判決]「科学技術を否定するものだ」

 例えば、現行指針で想定する直下地震マグニチュード6・5だが、もう少し大きくする。揺れの計算も精密なものにする。余裕度も具体的に数値で示す。
 政府の原子力安全委員会は5年近く前から見直しを検討中だ。だが、専門家の間で議論がまとまらない。今回の判決はその隙(すき)を突かれた、とも言える。速やかに結論を出さなくてはならない。

 基本的には技術者としてはトホホではあるだろうし、行政の怠慢はある。これも総じて言えば、「その隙を突かれた」ということなのだろう。