日経春秋

 ⇒春秋(3/16)

このところ市場が急拡大しているミネラルウオーターは、そのほんの一部でしかない。大半は食べ物として日本に入ってくる。カロリー換算で食料自給率が4割を切った日本は、大量の農産物や畜産物を輸入している。その生産や飼育に消費された水を、「間接水」「仮想水」などと呼ぶ。

 カロリー計算ですか。
 水の問題は大きいけど、これもなんだかなの議論だ。

1年間に輸入する間接水の量は、国内で直接使っている工業用水、生活用水、農業用水の合計の8―9割にも及ぶ。小麦や大豆、牛肉などの生産が特に水を多く使うとされる。それらを日本にたくさん輸出している米国やオーストラリアの穀倉地帯の水資源を、日本が間接的に消費しているという、図式である。

 じゃ、「米国やオーストラリアの穀倉地帯の水資源を、日本が間接的に消費」しなくていいのかをコラムニストは考えてなさげ。
 なにより、中国が肉を含めて食料の輸入が増加していることに触れてないあたりも、なんだかな。
 この手の問題を安易なコラムで扱うなよ。