日経社説 ロシアに誤算、ガス紛争

 こうした批判的な見方に加え、エネルギー供給源としてロシアは信頼できるのかという懸念が欧米に浮上した。これはロシアにとって大きな誤算で、妥協を引き出す圧力になったと考えられる。
 ガスプロムは世界最大のガス生産会社で既にEU諸国のガス需要の4分の1を賄っているが、積極的な世界販売戦略を立て事業を拡大する計画だ。10年にはドイツまで通じるガス・パイプラインを完成させ、欧州への供給を増やす。米国市場でも10年にガス供給の10%を賄うことを目指している。それだけにロシアは信用できないのではないかという懸念は重大だ。
 今回のガス紛争ではロシアが悪者にされている感があるが、ウクライナにも責任はあろう。ウクライナ市場経済化をめざすと宣言、しかもロシアの影響力から抜け出ようとする以上、優遇価格の適用をいつまでも主張するわけにはいかなかったはずである。
 欧州では今回の一件でエネルギー供給源の多角化論議が一段と高まりそうだ。その際、原発の再評価が進むことも予想される。

 まあ妥当。このくらいの社説を朝日も書ける力量はあるはずなのに、しょーもねーなぁ。