朝日社説 診療報酬 配分にメリハリを

 診療そのものに対する報酬である本体部分が1・36%、薬や医療材料など薬価部分が1・8%の引き下げだ。これまでにない大幅な削減である。
 日本医師会は逆に3%以上の引き上げを求めていた。が、総選挙で圧勝した小泉首相が「過去最大の引き下げを」と指示し、なすすべもなく押し切られた。
 私たちは、やみくもに医療費を削ればいいとは思わない。だが、必要な医療を必要な人にという仕組みを維持するには、ムダをなくさなければいけない。
 医療機関の経営は2年前より改善しており、特に開業医は安定している。一方、高齢者を中心に患者側の自己負担は来年からまた重くなる。今回のマイナス改定は当然のことだろう。

 問題はある。でも大筋で小泉改革が正しいと朝日にも認めている人がいる。皮肉ではない。こうしてまともな新聞になってくれ。