ちょいメモ 全国小売酒販組合中央会の関秀雄事務局長

 ⇒関秀雄さん

─お酒の飲めない関さんが中央会に入られたのは、何か志があったからでは?
 
関 いやいや、他に就職口がなかっただけです(笑い)。ただ、日本人の80%が中小企業で働いている。お酒の販売という特定業種だけれども、中小企業のために働きたいという気持ちはありました。中小企業は市場で弱い立場にある。乱売のしわ寄せを受けるのは中小企業です。大手も中小も公正なルールのある市場で対等に妥当な競争を展開する、そんな経済社会を築きたいですね
 
─それはりっぱなお志ですよ。念願を果たされることを祈ります。

 ⇒酒販新聞ニュース 定期版第80号

 ◎中央会、関事務局長が退職
全国小売酒販組合中央会の関秀雄事務局長が7月31日付で退職した。同氏
は、酒販免許の緩和問題をめぐる政治家や行政との析衝で重要な役割を果たし
ていたほか、全国大会など中央会の各種会合で幸田昌一会長を始め役員の代わ
りに答弁に立つケースも多く、常勤の専務理事不在の中央会体制の中、政策・
実務の両面で組合運動の相当部分を支えていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【コラム……専門紙の視点5】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 退職理由は病気とされ、色々なうわさも出ているが、もうそんなことはどう
でもいい。問題は中央会の今後。人口基準廃止の後、緊急措置法の適用期間の
延長や緊急調整地域の拡大に向けた働きかけ、需給調整要件の復活を盛り込む
新たな酒販売管理法の創設など、小売酒販界として再び市場参入規制を目指す
「夢」はあるものの、現実的には免許対策を中核に組合員の求心力を維持する
のは難しい。つまり、新しい組合の機能や加入メリットの確立が急務。こうし
た情勢だけに実質的には専務理事の仕事をこなしていた関事務局長の退職の影
響は憂慮せざるを得ない。