朝日社説 党首討論 外交不在がよく見えた

 憲法を引き合いに出すなら、「国及びその機関」に「いかなる宗教的活動」をも禁じた20条3項の政教分離の条項を忘れてもらっては困る。9月末、この条項に照らして首相の参拝を違憲とする大阪高裁の判断が出たばかりだ。
 自分に都合の良いところだけを、つまみ食いする。憲法99条で「憲法を尊重し擁護する義務」を負った首相から、そんな底の浅い憲法論を聞こうとは。
 意に沿わない判決には聞く耳持たぬということなのか。理解できないのは私たちの方である。

 こういう詐術的なところが朝日の困るところだ。これまでの首相の参拝は違憲の判断は出た。しかし、それは公私を問題としていた。だから、朝日新聞朝日新聞としてこの今回の参拝が公的であったと判断を示さなければ上の文脈はあり得ない。しかし、その手続きをしてない。