2005-09-16 毎日社説 小泉外交 けじめなき出直しに明日はない 政府は今後もG4案採択の可能性を探る一方、G4からの離脱や準常任理事国入りへの妥協も含めて出直しの道を模索する考えだ。だが、挫折の反省や検証もせずに決意だけを訴えたところで、国連での票が増えるわけはない。首相、外相、外務省全体が失敗を認め、きちんとした総括を行ってけじめをつけるのが先決だ。 失敗の原因は、ひとことで言えば小泉外交の総合戦略のなさにある。大事な時期にわざわざ中国、韓国との関係をこじらせたことが典型だ。 特定アジアの外国は別枠でいいよ。AUの問題は率直に言えばAU側にあった。