今日の新聞各紙社説は…

 御巣鷹20年は一つのテーマ。しかし、昨今の日航がらみというモンキリで読むに耐えない。
 他は、産経の政治空白論がいいこと言っていたが、ま、タメの議論ではある。インフォがない。
 朝日の天心の話はむっとした。こういう無教養なこと書くなと思う。天心の芸術も知らず天心の著作を読んだこともない人間にいきなり上から浅薄なイデオロギーを投げかけるこの老醜。大人ならまず天心の書籍を薦めるなりせよ、ということで。

●日経社説 御巣鷹20年 安全の誓いを

 パス。

●日経社説 歳出改革、ここで手を緩められない

 それはあるけど、バランス。

●産経社説 政治空白 改革路線立て直す期間だ

 これは賛成。産経も年に三回くらいはいい事を言う。

 一時的な政治空白よりも、「平時の政治空白」ともいうべき慢性的な改革意思の不在こそが問題である。
 たとえば、社会保障改革に関しては昨年春、年金改革関連法の国会審議で政治家の年金保険料未納問題が批判され、「年金一元化を含む社会保障制度全体の見直し」に取り組む自公民三党の合意が成立した。昨年七月の参院選でも各党はこぞって年金改革の必要性を強調していた。
 ところが、参院選が終わると、年金改革の議論は一気に下火になり、「社会保障制度全体の見直し」を協議する衆参合同会議がようやく発足したのは今年四月だった。しかも、その協議すらほとんど中身のある議論に入らないまま衆院解散とともに解散した。
 一年余りの時間がいたずらに空費され、年金改革に政治の意思は示されなかったといっていい。
 根本的な構造改革が進まなければ、既存制度が温存され、慢性的な改革意思の不在という平時の政治空白が常態化するだろう。
 本当の政治空白は、選挙の結果、これまでの構造改革路線が否定されたり、逆戻りしたりするような事態となったときに起きるのである。

●毎日社説 解散と構造改革 与野党は財政再建の道競え

 はいはい。次。

●毎日社説 墜落事故から20年 日航はプライドを回復したか

 プライドの問題か。
 あのときの米軍の動きは未だに不可解。

●読売社説 [談合防止策]「生ぬるい道路公団の天下り制限」

 パス。生ぬるいのが重要なのではないのか。

●読売社説 [概算要求基準]「政治空白で予算編成を遅らすな」

 こんなところからもノイズが。

●朝日社説 61年目の出発 「日本」を説明しよう

 明治時代、東京美術学校(いまの東京芸術大学)の初代校長をつとめた岡倉天心を知っていますか。主著はすべて英文で書いた第一級の国際人です。

天心から何を学ぶべきでしょう。まず「アジアは一つ」という理想にもかかわらず、逆に日本がアジアへ武力を向けた誤りを考え抜くことです。

 この馬鹿、岡倉天心わかってんのか。こんな浅薄なことを書くなよ、教養主義を標榜する朝日ならよ。
宝石の声なる人に―プリヤンバダ・デーヴィーと岡倉覚三*愛の手紙



著者:プリヤンバダ・デーヴィー 他

販売:平凡社

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媒体:単行本(ソフトカバー)



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●朝日社説 「造反」処分 ご都合主義はだめだ

 中国様がちょいと民主党を推せと朝日の尻の穴をツン。

 郵政改革をめぐる党内の対立に焦点をしぼることで、この問題があたかも総選挙の唯一の争点であるかのように演出しようとしている。社会保障、国と地方の財政再建、行き詰まるアジア外交といった山積みの争点から目をそらす戦術だ。
 日本のあるべき姿。それを民営化法案への賛否だけで語る単純な二分法が、有権者をひきつけるだろうか。