久しぶりに切隊さん曰く

 ⇒切込隊長BLOG(ブログ) - 小泉首相「郵政解散」+日銀「量的緩和策継続観測」で日経100円上げ

 それにしても、本当に解散してやんの。参院は通るのではと思ってたら、あれよあれよという間に否決派がスイングをかけて否決してしまった。ある意味、構造改革がどうというよりアメリカ側なのか中国側なのかというあぶり出しになったような感じで、ここまでくると人権擁護法案もバランス役としての機能を失って無意味になっちまったな。

 極論をいえば、郵政改革自体は内容から見るとどうでもいい問題で、小泉首相構造改革に意欲を示すシンボルとして、あるいは「自民党を壊す」意味合いとして価値を吊り上げたものじゃないかと。今回、いわゆる衆参反小泉陣営を見ると、郵政維持派というよりはポスト小泉を狙っている人物だったり、親中反米派だったり、今回廃案になる法案のほうが死活的な族議員だったりする。棄権、欠席をした人も踏まえて考えれば何となく図式が見えてくる感じが。

 このあたりのスタンスは、R30さんも似てるか。
 ⇒[R30]: 郵政解散は「叡山焼き討ち解散」か?

 となると今国会の郵政法案は、既に転がり始めている改革を「後戻りさせない」程度の意味しかないし、というかまさか「あの裏金をもう一度復活させろ」とはいくら政治家でも言えないわけで、郵政の実質的な改革はもう「終わってる」と言ってもいい。

 と。
 さて。
 率直に言うと、このあたりの読み筋っていうのは、間違いというのではないけど、ちょっと自分には違和感ある。
 こういうとなんかせせら笑われるのだろうが、自分としては、なんつうか、文系的な感性についてけん、みたいな感じはする。
 問題は、原理的には郵政の問題。で、それが実質か象徴かというのはある。
 だが、実際的な問題は、国民の空気の問題だ。
 国民の空気をどう読むか?
 まず、わかっていることは、マスコミとかジャーナリズムとかは、実は、もっとも古い位置にある。が、このあたりが祭を醸し出すのは間違いない。
 どこまで大衆が盆踊りか、と。