今日の新聞各紙社説は…

 特にない。日本ってしみじみ日本だなとは思う。そう言っても意味はないが。

●日経社説 懸念深まるイラン新政権

 これは思っていたより大問題か。
 イラク問題とは、シリアとイランの問題だったか。

 イランはエネルギーを対外的に依存しているわけではなく、ウラン燃料の自国生産に執着する必然性は薄い。むしろ原油価格の高騰で急増した石油収入を使い、海外からの技術や産業設備の導入などで経済の再生を図るべき時だろう。イラン新政権の打ち出す政策を世界は不安な目で見つめている。

 それが通じない。通じない理由はまさにそれがイランの問題でもあるが、エネルギーが国民の富になっていないからだ。
 この問題は、日本や欧米といったアングルでは見えづらいが、シーア派がいかに孤立しているかということもあるだろう。
 テロとかいう言葉で覆うが、ワッハーブの敵はスンニよりもシーアだし。

●日経社説 北朝鮮の譲歩なしに成果は望めない

 読むに苦痛。たしかにそうとも言えるのだろうが。

査察なしの平和利用を認めれば北朝鮮の核開発を阻止できないことは、中国や韓国、ロシアも分かっているはずだ。

 しかし、それが、甘ちゃん。

●産経社説 常任理事国入り 戦略の立て直しが必要だ

 これはそうかもしれないし、ここで日本が国連に否定的に目覚めていくのもいいのかもしれない。
 国士ありや?

●産経社説 原爆投下60年 占領史観から脱却しよう

 これはまったくだな。
 軍事的にある局面を冷徹に見ること。軍事に混入されている思想を見ること。後者の思想に屈しないこと。日本人はまだそれができないようだ。できる日もこないか。
 「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」、と、さて、留め置かれたものかはまさに己という日本人が転生であることの証明か。
 民族とはやっかいなものだが。

●毎日社説 ニート支援 自治体が知らん顔ではダメだ

 かーんたん。ニートは定義で生まれる。定義を変えればいい。

●毎日社説 財投改革 政策金融の役割見直し急げ

 この糞暑いなかよく懲りずに繰り返すというのも偉いというか。

●読売社説 [政策評価]「実効の上がる仕組みへ見直せ」

 何を言っているのかよくわからん。

●読売社説 [ユノカル買収]「米国の“虎の尾”踏んだ中国企業」

 こういうお小姓みたいな議論が大嫌い。
 ここでも春暁ガス田には触れていないな。

●朝日社説 サウジ新体制 変革は避けられない

 新国王に望みたいのは、まず閉鎖的な国の体質を変えることだ。そして、国内の原理主義的なグループと国際テロとの間につながりがないのかどうか、内外に明確にする必要がある。

 朝日様もすごいよな。放言とか洒落の意図はないのだろうし。
 日本というのは国際世界がかくもわからん。

●朝日社説 株式非公開 上場だけが能じゃない

 NHKあすを読むでもこれを取り上げていた。取り上げやすい話題ではある。